もうすっかり猛暑期を越えた…… はずなのだが、依然として暑いので高校生時分の閑話でもしよう。
西高の応接室に奇妙な静けさが訪れた。息を殺す事が当然であるかのような錯覚を抱くほどの緊張感を伴って、全員の視線がこちらに注がれる。小金井や安良城は勿論、森下までもが呆気に取られていた。平静を保っているのは、ある程度話を通していた哲学のみ。しかしその彼女でさえも、固唾を飲んで次の言葉を待っている。
私は努めてにこやかに、先程の“蛇”という言葉が応接室の隅々まで浸透していくのを待ってから、ゆっくりと口を開く。
 
「何故、アダムとイヴは楽園を追放されたのでしょうか。たった一つの果実を口にしただけだというのに、それが子々孫々まで呪われなければならないほどの罪と言えるでしょうか。それとも、ヤハウェの言いつけ守らなかった事がいけなかった? 若しくは…… 無知で無垢な存在でなければ楽園に住まう価値がなかったのでしょうか? 古くから神学者は様々な説を唱えてきましたが、私個人としては最後の説を支持しています」
 
有難い事に、先方は口を挟んでこない。未だ理解が及ばないという面持ちではあるが、好都合だった。言葉を選びながら続ける。
 
「思うに、楽園とは“状態”そのもの。一切知らない、一切穢れていない状態が楽園に住まう条件だった。飼い犬が主人との生活を世界のすべてだと盲信するように、産まれて間もない赤子が両親の愛を決して疑わないように…… それはとても神秘的で、第三者には感動を齎してくれるやもしれませんが、楽園の中の住人には何も齎されません。野に放たれなければ動く事ができず、考える事もできず、死んだように生きるだけ。お恥ずかしながら、それが我が校の生徒達の現状です。伝統という名の楽園は、あまりにも居心地が良過ぎた。無知で、無垢な生徒達は、先人の作った規則を後生大事に守り続け、無条件に従っている。だからこそ、必要なのです。追放の理由となる蛇が。その契機としてうってつけだったのが、文化祭でした。幸生副会長、レジュメを」
 
私が声を掛けると、哲学は鞄の中から二枚の紙を取り出した。昨日の本会議で文員から提出された、あのレジュメのコピーだ。
 
「こちらをご覧ください」
 
哲学は、小金井と安良城に一枚ずつレジュメを手渡した。
二人がそこに綴られた文字を目で追っているのを確認しつつ、説明をする。
 
「正直に申し上げますと、これはお見せしたくなかった。我が校の恥部とも言える内容なので。しかし、ご理解を賜るには最も手っ取り早い手段だと判断しました。特に注目していただきたいのは、レジュメの最下部に太字で添えられた、『文化祭は従来通り非公開。一般人の来場不可。全校生徒は統制科の案内に従って行動するように』という一文…… この“一般人”には生徒の父兄まで含まれております」
 
えっ、と安良城がレジュメから顔をあげた。よほど意外だったのか、不思議そうに目を瞬かせている。一方の小金井も難しい表情で小さく唸っていた。
 
「要するに、我が校の文化祭は内々の生徒のみで完結させてしまう催し物…… いえ、文化部以外は何かを催す事もできないので、催し物とさえ呼べない代物です。この文化祭モドキについて、お二人の率直な意見をお聞かせ願えますか?」
 
話を振られて、安良城は隣の小金井を窺った。二人の間の力関係が解る仕草だ。小金井はレジュメを一旦テーブルに置いて、慎重に発言した。
 
「……これはまあ、うん…… 確かに文化祭と呼べるものかと言うと、少々難しいでしょうな。学校それぞれに特色があり、それを否定するわけではありませんが…… 文化祭という行事をどういう視点で見るかにもよりますが、私個人としては、普段の座学では体験できないような実践的な学習の場と捉えてます。たかが模擬店と言えども、そこには社会に即した貴重な体験が沢山ある。経営にしても、接客にしても。それを一切排除した文化祭に意味があるのかと言うと、うん…… 勿論、まったくの無意味とも言いませんが、非公開で、父兄の参加すらできないというのはね。過去に文化祭で重大な事件でもあったのであれば、そのような措置も致し方ありませんが、そういうわけでもないんでしょう?」
 
「ええ。ですよね、森下先生?」
 
「あ、はい。赴任してまだ二年ですが、文化祭で何らかの問題があったという話は何も……」
 
森下は終始落ち着かない様子で、小金井の顔色だけを気にしている。西高の生徒だった頃のイメージが拭い切れていないのだろう。
私はもう一度、安良城に話を振った。
 
「安良城会長はいかがですか? こちらの高校では大変賑やかな文化祭が催されていると評判ですが、現役の生徒としてご意見いただければと」
 
「そ、そうですね…… あたしも模擬店などをはじめとする催し物で溢れた文化祭しか知らないので、ちょっと、衝撃的でした」
 
「貴重なご意見を、ありがとうございます。このような目も当てられない文化祭に異を唱えたのが、他ならぬ森下先生なのです」
 
小金井が驚愕に目を見開く。同様に、森下も挙動不審なくらいに視線を泳がせていた。
 
「森下先生から伺いましたが、森下先生はこちらのOBだとか。こちらでの文化祭を経験してきた森下先生からすると、我が校の文化祭は明らかに異様で、生徒の為にならないと考えたそうです。昨日の生徒会執行部と文化祭実行委員の合同会議でも、熱く語っていらっしゃいました。『こんな文化祭は間違っている』と。『伝統だからと言ってこのまま続けて良いのか』と。そんな森下先生の情熱、思いやり…… 私は甚く感動しました」
 
私の偽りの言葉に、森下はあからさまに狼狽えた。
毅然とした態度で居てほしいものだが、流石にそれを求めるのは酷か。しかしこれも、彼に成功体験を植え付ける為には必要な事。今回の交渉では、基本的に彼の功績として担ぎ上げていく算段である。
 
「勿論、文化祭を変えるという森下先生の提案には不安もあります。きっと多くの反対意見が寄せられる事と存じます。それに、私達生徒は真っ当な文化祭の経験がない。果たしてどうするのかと森下先生に訊ねると、森下先生は自信満々に『西高のOBである俺に任せておけ』と仰って、事実、こうして意見交換のできる場も用意してくださったのです。本当に頭が下がります」
 
と言いながら、私一人が持ち上げ過ぎている事を感じ取って、哲学を見やる。先方に主導権を渡すつもりはないが、バランスを取らねば要らぬ蹉跌が生じる。先方とは良好な関係を築く。それは大前提。幾重にも分かれる毛細血管のように対応策を用意してきたが、良好な関係を築けなければ、少しでも不審に思われれば、毛細血管どころか命に関わる太い血管まで絶たなければならなくなる。
本会議でも嫌というほど実感したが、時間が足りない。もっと、もっと時間があれば…… しかし今日は保険がある。
その保険…… 哲学は至って自然に、私の言葉を継いだ。
 
「わたしも森下先生の提案には驚きを隠せませんでした。文化祭までは二週間、正確には、もう二週間を切っています。それなのに、前例のない事をやり遂げようと仰るのですから」
 
哲学は胸の前で両手を組んで声を弾ませる。すると、こちらの話を黙って聞いていた小金井は何度も頷きながら、感慨深く呟いた。
 
「あの森下君がそこまで…… 大人しい生徒だったが、少し見ない間に立派な、崇高な志を持つような教師になったんだね。君のような教え子を持てて、鼻が高い」
 
「えっ、ああいや、そんな、とんでもないです、はい」
 
「しかし君も思い切ったね。文化祭まで二週間もないとの事だが、一体どうするつもりかね? 西高のOBであり、生徒達の為を思って行動する君に協力は惜しまないが、それでもできる事は限られる」
 
「え、ええと……」
 
森下がこちらを見てくる。
潮時だろう。このまま迫られたら、いずれ彼はボロを出す。彼を担ぎ上げて自己肯定感を高めるという目的は一旦横に置いて置こう。
私は、すかさず助け舟を出した。
 
「かの千利休は『利休道歌』にて、“守り尽くして破るとも離るるとても本を忘るな”なる訓言を和歌を残しています。現在では守破離という言葉で伝わっていますが、それに則るならば、我が校にできるのは教わったものを徹底的に守る事と存じます。なので是非とも私達に教えていただきたいのです。森下先生に伺いましたが、西高の文化祭では必ず『文化祭計画書』が製作されるのだとか。どうかそれを拝借したく存じます。何年度のものでも構いません。私達はそれを基に新しい文化祭を作り上げていきたいのです。我が校の生徒達が、その父兄が、友人達が楽しめるような、拓かれた文化祭を」
 
小金井は真正面から私を見据えて、こちらの瞳の奥のものを読み取ろうとするかのようにじっと動かないでいたが、やがて口元を緩め、「そういう事なら」とソファから立ち上がった。
 
「経済的援助が必要だとか、そういう話だったら応えられなかったが、計画書をお渡しするくらいなら問題ないでしょう。すぐ側の職員室に保管されているはずなので、昨年のを持ってきましょう。少々お待ちくださいよ」
 
私もソファから立って頭を下げた。
 
「お手数をお掛けして申し訳ありません。ありがとうございます」
 
続くように哲学、森下も頭を下げる。それらに笑い掛けながら、小金井は応接室から出て行った。
私は吐き掛けた溜息をぐっと堪えて、背筋を伸ばした。
最後の最後まで気を抜いてはならない。しかも応接室には西高の生徒会長である安良城が残っている。油断は禁物だ。それに発案者でもある私が、哲学や森下に弱みを見せてどうする。鷹揚と振る舞って余計な不安を与えないのも役目の一つである。
とは言え、所在なく過ごしているのも勿体ない。上座のソファに座って未だ緊張した様子の安良城に声を掛けてみる。
 
「安良城会長にも、大変申し訳なく存じております。我が校の訳の分からない事情に巻き込んでしまいまして」
 
「あっ、いえ…… 全然大丈夫です。むしろ、こちらこそ勉強になりました。あたしも同じ生徒会の会長なのに、花塚さんとは雲泥の差だって痛感しました……」
 
「呼び捨てで構いません。なにせ、数ヶ月前まで中学生だった高校一年生ですから」
 
「そう、でしたね…… ほんの数ヶ月前まで中学生だったのに、あの高校に進んで、一年生で、生徒会長で…… はあぁ」
 
安良城は殊更に肩を落として、大きな溜息を吐いた。森下ほどではないにせよ、こちらはこちらで自己肯定感が低そうな印象を受ける。
私が喋ると逆効果と思ったのか、代わりに哲学が安良城に話し掛けた。
 
「安良城会長は、何か部活動に所属されていらっしゃるのでしょうか」
 
「いえ。去年は色々な部活を掛け持ちしていたんですが、生徒会に入るのを目指すようになってからは全部辞めてしまいました。忙しくなるかなと思いまして。でも、そんなに忙しくなくて…… おかげで勉強は捗ります」
 
「そ、そういえば、西高は三学期制だから、そろそろ期末考査なんじゃ……?」
 
と話に割って入ったのは森下だった。
 
「はい。来週に期末考査を控えています」
 
「それは…… 本当に申し訳ありません。大変な時期に、お時間を取らせてしまって」
 
哲学が恐縮して謝罪を述べると、安良城は両手を前に突き出して勢い良く左右に振った。
 
「いえっ、全然! これでも勉強は…… って、あの高校に通っている皆さんに言うのもおこがましいですけど、考査で困った事は一度もないので全然平気です。その勉強というのも、この後に側の図書館で参考書を眺めようかなってくらいで」
 
安良城がそう言って作り笑いを浮かべたところで、応接室のドアが開き、書類を抱えた小金井が入ってきた。
 
「お待たせしましたね。こちらが、昨年度の『文化祭計画書』です。原本ではなくコピーなのでお好きにどうぞ」
 
と言って件の書類を私に手渡した。
 
「ありがとうございます。この御恩は、返せそうな時にお返しします」
 
提案した事になっている森下ではなく、私に書類を手渡した事に違和感を覚えつつも、また深く頭を下げる。すると小金井は私の背中を気安く叩きながら、「実に良いですね、君は。面白い」と楽しそうに笑った。こちらも愛想笑いを返す。
 
「それでは、私達はこれでお暇致します。本日は、大変ありがとうございました。執行部役員を代表して心より感謝を申し上げます」
 
「うんうん。応援していますよ。何かあれば、またいつでも。君の言う“拓かれた文化祭”の成功を祈っていますからね」
 
昇降口まで足を運んで見送ってくれた小金井は、最後にそう言った。
確信した。バレているな、これは。流石に役職まで見破られている事はないだろうが、拓かれた文化祭の発案者が私だとバレている。言及してこなかったのは、こちらの意図を汲んでくれたという事だろうか。向こうは不良だの何だのを相手に数十年も教諭を務めてきたのだ。私のような青二才が小賢しく立ち回ったところで、通用するわけないか。
 
「順調だな、今のところは」
 
手渡された『文化祭計画書』に目を通しながら、哲学の言葉に、「はい」と空返事をする。十七頁に及ぶそれは私が想像していたより薄っぺらい内容だったが、何もないよりはマシだろう。
私達は来た道を戻って校門を抜け、反対車線にあるバス停に向かう…… つもりだったが、私は『文化祭計画書』を哲学に預けて別方向に足を向けた。
 
「む。どうした?」
 
「用事を思い出しまして。先に帰っていてください。その『文化祭計画書』は文員用にコピーしていただけると助かります。できれば、配布も。それとアンケート用紙の作成もお願いします。明日、全校生徒にアンケートを取りたいので。内容は“模擬店を出すなら何をしたいか”程度で構いません」
 
「承知したが…… お前の用事というのは?」
 
「ここ数日で相当疲労が溜まったので、安らぎを求めて遍路でもしようかと」
 
「それなら仕方ないか、とはならないだろう。遍路って、今から四国に行くつもりか?」
 
「まあまあ。細かい事は気にせず、気をつけてお帰りください」
 
不服そうに顔をしかめる哲学と森下を置いて、私はさっさと歩きだした。向かう先は勿論、四国ではない。西高の側の図書館である。
距離にして、およそ五十メートル。狭くはないが、広くもない図書館は有難い事に一般者でも利用できる公共施設だった。学校附属の図書館の場合、入館手続きなり閲覧制限なりが設けられていて、大変面倒臭い。
図書館の自動ドアをくぐると、空調が利いていて過ごし易い環境になっている。司書と思しき女性が、「こんにちは」と控えめに声を掛けてきたので、私も同じ言葉を返した。
図書館に足を運んだ目的は二つ。一つ目は、地図。
私は行政資料の棚を探して、その中から最も新しい住宅地図を棚から抜き取った。国土地理院が編纂したそれは…… 三年前の一九九六年に発行されたとある。ならば問題ないだろう。欲を言えばコピーしていきたいが、住宅地図のコピーは著作権法に抵触する。仕方なく出入口に近い読書スペースに広げて、付近にある目ぼしい空き地を探した。
『文化祭計画書』の内容は頭に入っている。あれをそっくりそのまま模倣するとなると、広大な敷地が必要になる。小規模にすれば何とかなるやもしれないが、『文化祭計画書』に手を加えるだけの時間がない。
住宅地図を見る限り、西高周辺には割りと手頃な空き地が点在しているが、うちの高校の近くとなると…… 一箇所。こればかりは市役所で直に確認する他ない。都合良く所有者と連絡が取れれば賃借の話に持っていけるが、敷地を持つだけ持って行方をくらましている場合も少なくない。そうなると、もうお手上げだ。文化祭の規模を小さくするしかない。時間を削って。
とりあえず、目的の一つは達した。あとは彼女が訪れるのを……。
 
「……あれ、花塚さん?」
 
顔を上げると、先程まで西高の昇降口で別れたばかりの安良城遍が居た。
 
「どうも、安良城さん」
 
私は白々しく偶然を装って、挨拶をした
本命が現れた。これが二つ目の目的…… 西高の生徒会長である安良城との関係強化。あの短い間でも解った事だが、彼女自身にはほとんど権力がない。発言力も。しかし在校生の代表なのは間違いないのだ。恐らく、拓かれた文化祭の開催にあたって再び西高の協力が必要になる。その時は小金井に頑張ってもらうつもりだが、同時に安良城にも協力してもらう事があるやもしれない。結局、単なる未成年に過ぎない私達にできる事は限られている。だが同時に、子供の力も…… 現役の高校生の力というのも侮れない。子供という弱い立場だからこそ、社会の関心も、同情も買える。
安良城は私の手元を覗き込んで、首を傾げた。
 
「地図、ですか?」
 
「はい。文化祭の開催に必要なだけの敷地を確保できるか、少々不安だったので。大人の力は大事ですが、大人にばかり頼ってもいられません」
 
私は、もう用のない住宅地図を畳んで行政資料の棚へと向かった。何故かその後ろを安良城がついてくる。
行政資料の周辺はひと気が少ない。理由としては、単純に普段から利用するような一画ではない事が第一に挙げられるだろうが、空調も関係している気がする。頭上を仰ぐと、この辺りには通気口らしきものがなく、涼しくない。長居するには不向きな場所である事は確かだ。
 
「流石ですね」
 
「何がでしょう」
 
脈絡もなく誉めそやしてくる安良城に訊ねると、彼女は声を潜めた。
 
「拓かれた文化祭。あれを発案したのは、花塚さんですよね。それに今日のお話…… 全部花塚さんが画策したのではないですか?」
 
「そう思った根拠は?」
 
「花塚さん達が帰られた後、小金井先生が嘆いていましたよ。『ああいう男は味方に付けると面倒臭いが、敵に回すともっと面倒臭い。定年間近だってのに虎の尾を踏んじまったかもなあ』って。だから、もしかしたらそうなんじゃないかなって思いました。それに、花塚さんがあたしを調べたように、あたしも花塚さんの事を調べましたから。あたしと同じで、昨日から生徒会に入ったばかりの一年生」
 
「……そこまで理解しているのなら、話し掛けないほうが良かったのでは?」
 
「あたし、猫好きなんです」
 
安良城は呑気にそう言った。そして出会った時からずっとポケットから覗いていた猫のストラップを取り出し、掲げてみせる。ストラップは携帯電話の角に結ばれていた。
 
「虎もネコ科、ですよね?」
 
力なく頷く。
 
「花塚さん、携帯電話はお持ちですか?」
 
「……携帯する事は滅多にないが、一応」
 
すると、安良城は嬉しそうにノートの切れ端のようなものを手渡してきた。
 
「電話番号です。是非、あたしと仲良くしてください。花塚さんもそれが目的だったんじゃないですか?」
 
自然と嘲るような笑みがこぼれる。
 
「あー…… ままならないね、本当に。ちくしょう」
 
苦虫と一緒に沢山の愚痴を噛み潰し、吐き捨てた。